ひったくり、盗難

バリ島で旅行者が被害にあう犯罪で最も多いのがひったくりと言われています。
特に多いのがバイクを使ったひったくり。
歩いている観光客を後ろからバイクで追い抜きざまに、ショルダーバックなどをひったくるケースがおおいです。

注意点としては
・夜道や人通りの少ない道は歩かない。
・カバンなどは道路と反対側に持つ。
・必要以上の現金やパスポートは持ち歩かない。
といった点が挙げられます。

また、現金、貴重品、スマホ、パソコンの盗難事件も注意が必要です。
ホテルでも、外出時には貴重品は金庫に入れておく、パソコンやスマホを出しっぱなしにしない、といった注意が必要です。

暴行、けんか

クタやスミニャックといった繁華街で夜間多いのが、ケンカなどの暴行事件。
ほとんどがお酒の場でのちょっとした揉め事が原因。
レストランやバーなどにはセキュリティーもいますが、体格の良い外国人同士がけんかを始めると、手が出せないということもあります。

このような暴行事件の巻き添えに合わないようにするには、トラブルの現場からなるべく離れておくこと。
何事かと見に行くと、巻き添えになる事もありますので、騒ぎの場所からは離れているようにしましょう。

詐欺犯罪

お金見せて詐欺
最近多い詐欺犯罪。
流ちょうな日本語を話す外国人が近づいてきて、今度日本に行くので日本円を見せてほしい、とお願いされます。
そこでお金を渡すと気が付かないうちに盗まれていたり、別のお札に入れ替わっているというもの。
知らない外国人からの問いかけには一切無視をするのが一番です。

オンライン詐欺
e-VOAやe-CDといった入国に必要な申請をするサイトの偽サイトが出回っています。
公式サイトと勘違いして、手数料を払っても、正式なビザが発行されず、詐欺と気が付きます。
必ず公式サイトから申請をしましょう

e-CDやe-VOAの取得方法は以下のページを参考にしてください。

e-CD（電子税関申告書）の書き方

e-VOA取得方法

テロ

不幸なことに2002年、2005年にバリ島で自爆テロが発生し多くの方がその被害にあわれました。
クタエリアのレギャン通りには2002年の自爆テロ慰霊碑があり、今も多くの人たちが哀悼の意をささげております。

しかし、バリ島では警察や地元警備団の協力のもと、セキュリティー対策が向上し2005年以降テロ被害は発生しておりません。
とはいえ、テロ活動はいつ、どこで起きてもおかしくないのが現在の世界情勢。

不幸なテロに巻き込まれないためには、人ごみにはなるべく近づかない、何か異常を感じたらすぐにその場を離れる、といった行動を取ることが大切です。

デモ・政治集会

日本に比べ、バリ島での政治集会やデモはその発生回数が多いと感じます。特に近年はパプアエリアの独立を訴えるデモや集会が何度も行われています。
また2024年に行われるインドネシア大統領選に関連した政治集会も増えていく事が予想されます。

これらデモや政治集会はほとんどがデンパサール市を中心としたローカルエリアで行われ、観光エリアではまず行われません。
しかし、万一これらデモや集会に遭遇した時は、近づかずに早めにその場を離れるようにしましょう。

地震

インドネシアは日本同様、火山の多い国で、現在も活発な活動をしている活火山がいくつもあります。
また、活断層も多いので、地震の発生件数も多いです。
バリ島でも体に揺れを感じる地震が年に2-3回は発生しています。

ただしバリ島で感じる地震のほとんどが震源地が沖合の海底で、震度も3以下のものばかり。
古い建物などの一部が崩れる被害はありますが、大規模な家屋の倒壊といった被害はめったにありません。
また、大型のホテルなど最近の建造物は耐震設計もされているので、大地震が起きない限りそれほど大きな被害は出ないでしょう。

とはいえ、地震はいつ起こるかわかりません。
万一地震が発生した場合、落ち着いて行動するように心がけましょう。

大雨

バリ島近海では台風は発生しません。
たまに低気圧が大きくなることはありますが、日本のように台風による被害というものはありません。

雨季になるとスコール（集中豪雨）が良く発生します。
スコールはかなり強い雨で、車の走行も危険な場合があります。
ただしスコールは30分から1時間程度で収まりますので、もし外出中にスコールが発生した場合は、雨が小降りになるまで、どこかで雨宿りをしておきましょう。

また、スコールによりがけ崩れや河川の氾濫も発生しますが、バリ島の方々はこのような災害に慣れているので、回復も早いです。
あまり不安になる事は無いと思います。

火山

2017年11月にバリ島の最高峰アグン山が噴火し、その火山灰によりデンパサール空港が閉鎖になるという災害が発生しました。

このアグン山ですが、一時は火口から半径12Km以内は立ち入り禁止となり、麓の村に火山灰を多量に降らせましたが、現在はすっかり活動も落ち着き、立ち入り禁止措置も解除されています。
とはいえ、バリ島には他にも火山があり、また噴火することも十分考えられます。

交通事故

観光客の皆様はご自身で車やバイクを運転しないので直接の被害は少ないかと思います。
それでも同乗中の車両の事故や、歩行中の事故などの交通事故の危険性は十分にあります。

カーチャーターや送迎車は安全運転に十分注意しまた保険にも加入しているので、安心してご乗車していただけると思います。
しかし、タクシーやバイクタクシーなどの中には荒い運転をし、危険な場合もあります。
タクシーについては評判のいいBlue Birdタクシーを使うようにしましょう。
また、Go-Jekなどのバイクタクシーはなるべく使わないように、もし使う場合もしっかりとヘルメットを着用しましょう。

バリ島の車、バイクの運転はとても荒く、ルールやマナーも日本とは違います。
特にオートバイは、渋滞時に歩道すれすれを走ってきたり、場合によっては歩道を走行する場面もあります。
歩道を歩けば安心という気持ちは捨て、歩道でも十分注意をして歩きましょう。

アクティビティ事故

マリンスポーツやサイクリングなどのアクティビティは、十分な安全対策を行っています。
しかし、時には不幸な事故も起きてしまいます。

アクティビティの事故の原因の一つは、係員の注意やルールを守らないということがあげられます。
海外旅行で気持ちが大きくなってしまい、はしゃぎすぎて事故にあうというケースが多く見受けられます。
また飲酒により判断力が鈍っていたということもありますので、係員の注意やルールはしっかり守るようにしましょう。

疲れによる事故も考えられます。
何時間も飛行機で移動し、朝から晩まで動き回り疲労がたまって、判断力が鈍ったり、普段通りに動けなかったということがあります。
せっかくの海外旅行、なるべく時間を無駄にしたくない気持ちはわかりますが、疲れを貯めない余裕のある行動をしましょう。

バリ島特有の病気

バリ腹
酷い水溶性の下痢と腹痛、場合によっては頭痛や吐き気などを伴う病気で、細菌性の胃腸炎がその正体。
不衛生なワルン（大衆食堂）や屋台での食事などを避け、また疲労や寝不足などによる免疫力の低下にも十分気を付けましょう。

デング熱
蚊により伝搬されるデングウィルスによって発症する伝染病。
熱や頭痛、関節痛、体のだるさと風邪に似た症状ですが、血液中の血小板が減少し、内臓などから内出血を起こし最悪死に至る恐ろしい病気です。
狭い範囲で伝染する病気なので、デング熱が発生している地域には近づかない事と、虫よけ対策が予防法です。

狂犬病すでに日本では絶滅した狂犬病は今でもバリ島は現役の伝染病。
狂犬病ウィルス自体はそれほど強くありませんが、発症したらほぼ100%助からない危険な病気です。
むやみやたらに犬に近づかない、触れないことが肝心ですが、万一犬にかまれてしまったら傷口を石鹸と流水で洗浄し、急いで医療機関で適切な治療を受ける事。
きちんと治療を受ければ、発病の危険性はほとんどありません。

病気や体調不良を感じたら

体の不調や病気を感じたら、無理をせず医療機関で診療を受けるようにしましょう。
素人判断でほっておいたら、実は重大な病気だったということも。
ムリせず病院に行くのが一番です。

以下に日本語通訳・コーディネーターがいる代表的な病院を紹介します

Kasih Ibu General Hospotal

住所：Jl. Teuku Umar No.120, Dauh Puri Kauh, Kec. Denpasar
電話：03613003030
Web Site：https://kih.co.id/
Google Map：https://maps.app.goo.gl/74SZ4b4AjT1j3Emu9

BIMC Hospital Nusa Dua

住所：Kawasan ITDC Blok D, Jl. Nusa Dua, Benoa
電話：03613000911
Web Site：http://www.bimcbali.com/bimc-siloam-nusa-dua
Google Map：https://maps.app.goo.gl/qqBZ8uuULgufhKHW8

Takenoko Clinic Bali

住所：Jl. Sunset Road, Kuta, Kec. Kuta
電話：03614727288
Web Site：http://takenokogroup.com/
Google Map：https://maps.app.goo.gl/PGfiHVBN2eaSokFU6

情報収集

インターネットが発達した現代、多くの情報が簡単に手に入りますが、中には古い情報や間違った情報もあります。
海外の治安、安全に関しての情報を正しくタイムリーに入手するのは外務省の海外安全情報が最適です。
旅行前には必ず海外安全情報に目を通しておきましょう。

海外安全情報インドネシア

海外旅行に行く場合、外務省海外安全情報配信サービス・たびレジへの登録をお勧めします。
このサービスは海外旅行の期間中、旅行先の安全情報を指定したメールアドレスに無料で配信するサービス。
現地で万一事件や災害があった場合、その情報を日本語で配信してくれますので、避難や対応にとても役に立ちます

外務省海外安全情報配信サービス・たびレジ

旅行保険

海外旅行先で病気、怪我をした場合、日本の健康保険は使えません。
また海外での治療費はとても高額になり、支払いが保証されない場合は治療もしてもらえないことも。
その為、海外旅行に行く場合は保険が必須です。

海外旅行保険
民間の保険会社各社から発売されている海外旅行保険。
基本的に掛け捨ての保険ですが、保険料はそれほど高額ではなく、提携の病院であればキャッシュレス診療も受けられます。
他にも飛行機遅延や携行物保険などの特約もあるので、ぜひ海外旅行保険に入っておきましょう。

クレジットカード付帯保険
クレジットカードの付帯保険があれば大丈夫という方もいらっしゃいますが、注意が必要です。
カードの種類や会員ランクによっては、保険が降りなかったり、補償額が低い場合があります。
特に年会費が無料のクレジットカードの付帯保険は使用条件が厳しく、補償額も低い。
旅行に行く目に必ずご自身のカードの条件を確認しておきましょう。