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ウルワツ寺院でケチャダンス鑑賞

ウルワツ寺院でのケチャダンス

バリ島の伝統舞踊の中でも、一番人気のあるのがケチャダンスです。
ケチャダンスは、インドの叙事詩『ラーマーヤナ』を題材にしたバリ島独自の舞踊歌劇で、1933年にドイツ人画家ヴォルター・シュピースの提案のもと、ギャニャール県ボナ村の人々とともに創作・発表されました。
バリ島の伝統舞踊で一般的に用いられるガムラン音楽は一切使わず、「チャッチャッチャ」という男声合唱のみで構成されており、上半身裸で腰布を巻いた大勢の男性が円陣を組んで唱和しながら、独特な動きで舞台を演出します。

ケチャダンスはバリ島のいろいろな場所で公演されていますが、今回はその中でも特に人気の高いウルワツ寺院のケチャダンスを取材してきました。
バリ島に来たなら、一度は伝統舞踊は見ておきたいもの。
ケチャダンスは伝統舞踊初めての方でも楽しめるダンスですので、この記事を参考にバリ島においでの際はぜひ一度ケチャダンスを鑑賞してみてください。
きっと、素晴らしいバリ島の思い出になるでしょう。

写真の一部は動画から切り出しているため、ピントがぼけていたり、画像が荒いものがございますがご容赦願います。

ウルワツ寺院へのアクセス

ウルワツ寺院はバリ島南部のバドゥン半島の西端、岬の上にある寺院です。
デンパサール・ングラライ国際空港から約22Km。
googleMapでは約1時間程度で着くと表示されていますが、実際この道路(Jl.Uluwatu)は片側一車線で大型のトラックや観光バスが多く、またアップダウンも多いのでよく渋滞します。

空港からだと、1.5時間は見ておきたい。
また、人気のケチャダンス公演が始まる夕方が近づくと渋滞もひどくなるので、2時間くらい見ておきたいです。

ウルワツ寺院駐車場入り口

ウルワツ寺院の入り口には駐車場の料金所があるため、常に車がついている状態です。

タクシーで来られる方もいますが、ウルワツ寺院周辺は郊外になるので、流しのタクシーはいません。
Grabなどオンラインタクシーも呼んでも来るかどうか?
公共交通機関もないのでカーチャーターやツアーを使ってくるのが一番安心でしょう。
万一タクシーで来るとしたら、お金を払ってダンスが終わるまで駐車場で待っていてもらうようにしてください。

ケチャダンス公演チケットの購入

ウルワツ寺院入場チケット

ウルワツ寺院の入場料は、大人がRp50.000、子供(3-10歳)がRp30.000です。(2歳以下は無料)
この入場料には、ケチャダンスの鑑賞料金は含まれていません。
ダンス鑑賞料は、寺院中庭にあるチケット売り場で購入するか事前にオンラインで購入します。

サロン着用

寺院内は神聖な場所ですので、肌の露出が多い服では入場できません。
タンクトップやキャミソールなどはご遠慮ください。

足の露出が多い場合は、腰布(サロン)と帯(スレンダン)をまくように指示されます。
腰布と帯は寺院入り口で無料で貸してくれます。
サロンをまく基準はおよそ以下の通りです。

  • ひざが出るような短いパンツやスカートの場合は腰布と帯必要
  • 男性でも膝上の短いパンツの場合は腰布と帯をまくように指示されます
  • 男女とも膝が出ない、七分丈のパンツの場合は帯のみ着用でOK
  • 女性でロングスカート、レギンスなど足が露出しない場合は帯のみ着用
    (肌色や肌が透けているストッキングの場合は腰布と帯必要)
  • 履物はサンダルでも大丈夫です
ウルワツ寺院内

ウルワツ寺院に入場し、道なりに進むと広い中庭に出ます。
右に行くと、寺院や祠があり、左に行くとケチャダンスのチケット売り場、ダンス会場があります。

当日券売り場

チケットは、当日券とオンラインによる事前予約券があります。
1回の公演での入場者数は約1,000人。
1,000からすでにオンラインで予約販売されたチケット数を引いた数のチケットが当日販売となります。

ダンス開演は、18:00と19:00の2回ですが、当日券の売り出しは16:30から。
当日券はすぐに売り切れてしまうので、ガイドさんたちは15:00からチケット売り場の前で売り出し開始を待っているそうです。
もし、チケットが売切れたら、19:00開演のステージとなってしまいます。

オンライン予約済み

オンラインでチケットを購入するとQRコードが付いたバウチャー(予約確認書)が送られてきます。
当日、このバウチャーをチケット売り場に提示して、入場券を受け取ります。

事前にオンラインでチケットを購入していた人は、こちらの列に並びます。
事前購入済みですから、売り切れてしまうことはありませんが、ダンス会場の座席は早いもの順。(座席予約はできません)
なので、よい席に座ろうと思ったら、早めにこちらに並んでおくほうがいいでしょう。
取材日は15:45時点ですでに20名以上並んでいました。

オンラインでのチケット購入は以下のサイトをご覧ください。
どちらも、クレジットカードでの購入となります。
Klookウルワツ寺院ケチャダンスチケット
地元バンジャール公式サイト

当日券を買い求める観客

チケット販売開始の16:30には、当日券を求めて長い行列ができておりました。

ダンス会場へ

ケチャダンス会場

こちらがケチャダンス会場です。
約1,000名入場できるとのこと・・・

ウルワツ寺院多重塔

夕暮れのウルワツ寺院。
夕日をバックにシルエットで浮かぶ多重塔は絵になりますね。

ケチャダンス会場入り口

16:30になって、オンライン予約のバウチャーと引き換えにチケットを受け取り、ケチャダンス会場へ。
開場前からすでに何名も行列を作って開場を待っていました。
(団体で来られている方は、一人が代表でチケットを購入し、残りの人が入り口前で待っていました)

ケチャダンスの解説書

チケット購入時に、ケチャダンスの解説書が渡されます。
英語、インドネシア語、日本語など各国の言葉ごとに書かれた解説書が用意されておりました。

満員の観客席

ダンス開演は18:00ですが、15分前には会場はほぼ満員。
時間的に、西日がきついので、傘を持ってきて日よけにするとよいでしょう。
日焼け対策や水分補給は忘れずに。

海に向かって右側のスタンドが、日陰になるので、そちらがお勧めだそうです。
また、出口は中央一か所しかないので、急いで帰りたいという方は、なるべく出口近くの前方に座られるといいでしょう。

インド洋に沈む夕日

ダンスが始まるころ、きれいな夕日がインド洋に沈みます

ケチャダンスストーリー

では、ウルワツ寺院のケチャダンスのストーリーをご紹介します。

ケチャダンスの始まり

チャッチャッチャッの掛け声とともに、上半身裸の男性陣が入場

聖水をかけお清めをするマンクー

お坊さんが公演の無事を祈って聖水でお清めをします

ラーマ王子とシータ姫

アヨデア王国のラマ王子とその妃であるシータ姫は邪悪な陰謀によって王国から追放され森の中をさまよう生活をしていました。

ラーマ王子とシータ姫のところに現れる金色の鹿

そんな二人の前にある日金色に輝く鹿が現れ、シータ姫は鹿を捕まえてほしいとラマ王子にお願いをします。

助太刀にがいるラクスマナ

すばしっこい鹿はなかなか捕まりません。そこにラマ王子の弟ラクサマナが弓をもって助太刀に来ました

森の中に金色の鹿を追っていくラーマ王子

ラクサマナから弓を受け取ったラマ王子は鹿を追って森の奥深くに入っていきます

ラクスマナにラーマ王子を助けに行くようにお願いするシータ姫

シータ姫を守るために、残ったラクサマナですが、ラマ王子の助けを呼ぶ声を聴き、シータ姫からラマ王子のところに行ってほしいと頼まれます

魔法陣でシータ姫を守るラクスマナ

シータ姫を一人残すのが不安だったラクサマナは姫の周りに邪悪なものを寄せ付けない魔法陣を張り、決してここから出ないように姫に言い聞かせてから、森の奥にラマ王子を助けに行きました

1人になったシータ姫をさらおうとするラワナ

この様子を物陰から見ていたのが魔王ラワナです。
ラワナはシータ姫を自分のものにしようと、黄金の鹿を使ってラマ王子とラクサマナを姫から遠ざけたのです。

魔法陣でシータ王女に近づけないラワナ

早速、シータ姫をさらおうとする魔王ラワナですが、ラクサマナの魔法陣の力で姫に近寄ることはできません

老人に水を差しだすシータ姫

魔王ラワナは姫をさらうのを諦め、どこかに行ってしまいましたが、それと入れ替わるように老人が現れ、シータ姫に水を一杯ほしいとお願いをしました。
心優しいシータ姫は水を汲み老人に与えようとしましたが・・・

ラワナに捕まったシータ姫とそれを助けようとするガルーダ

実はこの老人は魔王ラワナが化けていたのです。
そうとは知らないシータ姫は、まんまと魔法陣から出てしまい、魔王ラワナに捕まってしまったのです。
それを見ていた聖鳥ガルーダが姫を助けようと魔王ラワナに襲い掛かるのですが、逆にやられてしまいます。
こうして、シータ姫は魔王ラワナにさらわれてしまったのです。

スグリワに相談するラーマ王子

森から帰ってきたラマ王子とラクスマナはシータ姫がいないことに気が付き、森の猿神スグリワに相談します。

ハヌマンに捜索をお願いするラーマ王子

スグリワは白いサルの将軍ハヌマンを呼び、シータ姫を探してくるように命じます。

シータ王女を見つけたハヌマン

シータ姫は、魔王ラワナのアレンカ宮殿に閉じ込められていました。そのそばには、お世話役として魔王ラワナの姪であるトゥリジャタが付いています。
そこに現れたのがサルの将軍ハヌマン。

観客いじりをするハヌマン

ハヌマンはなぜか観客席に行き、観客いじりを始めます

シータ王女とハヌマン

シータ姫は最初はハヌマンは魔王ラワナが化けているのではないかと疑っていましたが、ハヌマンがラマ王子から預かってきた指輪を差し出すと、すぐに味方と理解し、自分のかんざしをハヌマンに渡します。
その後、ハヌマンは宮殿から脱出し、ラマ王子のもとに戻っていきます

観客との踊り

なぜか、魔王ラワナたち悪役がそろって、観客の中から何名か選び、一緒にダンスを行います

捕まってしまったハヌマン

宮殿から逃げ出したハヌマンですが、途中で魔王ラワナの手下に捕まってしまいます

炎に焼かれるハヌマン

そして、ハヌマンは炎で焼かれるのですが・・・

炎をけるハヌマン

ハヌマンは猛火の中で覚醒し、彼を取り囲む火を蹴散らし、そこから脱出するのです

ハヌマン対ラワナ

その後、魔王ラワナやその手下たちとの戦いになります

ラマ王子対ラワナ

そしてラマ王子やラクサマナもハヌマンと合流し、みごと魔王ラワナを打ち倒すのです

エンディング

めでたし、めでたし

ウルワツ寺院ケチャダンスのデーター

観光地名ウルワツ寺院(Pura Uluwatu)
住所Pecatu, South Kuta, バドゥン Bali, インドネシア
Google Maphttps://maps.app.goo.gl/ovB6UTZiFC8Wcm8Z8
開場時間(寺院)07:00~19:00
ケチャダンス公演18:00-18:45/19:00-19:45(2回公演)
鑑賞可能人数約1,000名/1公演
座席予約できません
寺院入場料大人Rp50.000/子供(3-10歳)Rp30.000/幼児(2歳以下)無料
ケチャダンス鑑賞料大人Rp150.000/子供Rp130.000
(ケチャダンス料金には寺院入場料は含まれておりません)
駐車料金バイク:Rp1,000/普通車:Rp5,000
休館日ニュピ
お寺の宗教行事がある日はケチャダンスが休演になる事があります
注意事項・タンクトップやキャミなど肌の露出が多い服装では入場できません
・スカートや短いパンツの場合は腰布をする幼児指示されます
・寺院内には野生の猿が多くいますので、荷物や帽子、眼鏡に注意をしてください

ウルワツ寺院の詳細は以下をご覧ください
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