バリ島の大切な祝日・ガルンガン・クニンガン~バリ島観光ものしりコラム

ガルンガン(Galungan)とは、210日ごとに巡ってくるバリヒンドゥーの祭礼日です。
世の中の善(ダルマ)の悪(アダルマ)に対する勝利を記念する祝日と言われており、各家の家寺や村の寺院に天上界の神々や自然霊、祖先霊が降り立ち、人々は供物でもてなし、祈りを捧げます。 祖先霊が各家庭に帰ってくる事から、日本のお盆のような宗教行事と言われる事もあります。
クニンガン(Keningan)とは、ガルンガンの日から10日後の祭日で、この日の正午に、地上に降り立った神々や自然霊、祖先霊が天上界に換える日と言われています。

バリ島の大切な祝日・ガルンガン・クニンガン

ガルンガンの始まり

ガルンガンは世の中の善が悪に打ち勝った日と言われていますが、「プクリサン川の神話」が ガルンガンの始まりと言われています。

「プクリサン川の神話」
10世紀ごろのバリ島、ワルマデワ王国時代のお話です。
ワルマデワ王国の国王、マヤデナワ王は、暴君であり、無神論者でした。そのため、民に対し、神に祈る事を禁じていたので、王の悪政に苦しむ民衆は王に隠れて神に祈りを捧げていました。

この事を知った神は民を憐れみ、インドラ神を地上に遣わし、マヤデナワ王を成敗しようとしました。
インドラ神の攻撃を受けたマヤデナワ王はヤシの葉や大きな鳥に変化し、神と戦いましたがインドラ神は王の変化を見破り、王を追い詰めていきました。

戦いに敗れたマヤデナワ王は、山奥にのがれ、毒水の泉を作りました。王を追って来た兵はこの泉の水を飲み、死んでしまいました。
それを見たインドラ神は手にした聖剣(クリス・Keris)を地面に刺しました。すると、聖剣を刺した場所から泉が吹き出し、この泉の水を飲んだ兵たちは息を吹き返しました。この泉は後にティルタ・ウンプル(Tirta Empul)と名付けられました。

インドラ神に深い川の川岸に追い詰められたヤマデナワ王は、そこで最後を迎えます。
王の血は深い川一帯に流れ、後年この川はプタヌ(Petanu)川と呼ばれました。今でも、人々はプタヌ川の水は水田には引かないそうです。

聖なる泉ティルタ・ウンプルから流れた水はプクリサン(Pekerisan)という川になりました。このプクリサンとは、クリス(Keris)に名詞語pe-anを付けたものです。

神を信じない、マヤデナワ王に対するインドラ神の勝利は、悪に対する善の勝利として、ガルンガンの祭礼日となったのです。これが、ガルンガンの始まりです。

ガルンガン当日の街の様子

ガルンガンはヒンドゥー教徒にとって、大変大切な祭日です。その祭日、島民たちはどのようにして、ガルンガンを祝うのか紹介しましょう。

ガルンガンを迎えるための儀式は、ガルンガンの一週間前から始まります。しかし、大部分の儀式は一般家庭では行われません。一般家庭やお店などが関係する行事は、ガルンガン前日のプナンパハンからになります

プナンパハンは、ガルンガンを迎えるためにいろいろな準備をする日。
まず、早朝、夜明け前に生贄にするブタ(バビ・babi)を堵殺する事から始まります。ブタは大きく高価なため、複数の家庭(ご近所さんや親せき)で一頭、生贄にされます。堵殺された豚の肉は関係した各家庭に配られ、お供え物やお祭り料理に使われます。この堵殺の事をポトンバビ(Potong Babi)と言います。

各家庭に豚肉が配られると、さっそくお祭り料理であるラワール作りが始ります。ラワールは、豚肉、野菜、香辛料を細かく刻んだ料理で、ガルンガンのお祭りのときに用意される代表的なお祭り料理です。
ラワールには、ブタの生血を混ぜたラワール・メラと、混ぜていないラワール・プティがありますが、血が入ったラワール・メラの方が味も良く好まれます。ただし、生血が入っているので、作ってから4時間以内に食べないといけません。残ったラワール・メラは、バナナの葉にくるみ蒸します。この蒸した物をトゥムといいます。蒸すことにより、血の腐敗を防ぎ、時間がたっても食べられるようになります。

また、プナンバハンの日かその前日に、各家庭の玄関先にはペンジョール(Penjor)が立てられます。
ペンジョールとは、日本の七夕の竹飾りにも似た、竹の飾り付けで、祖先霊や神々は、このペンジョールを目印に各家庭に降り立つと言われています。
ガルンガン当日、ペンジョールが立ち並ぶ街
ペンジョールは、龍を模した物とも、聖なる山アグン山を模した物とも言われますが、このペンジョールが立ち並ぶ姿は、神々のすむ島・バリ島らしい風景とも言えるでしょうう。なお、ペンジョールはこの後35日間は立てたままにしておきます。

明けて、翌日はガルンガン当日。
朝、沐浴をし身を清め民族衣装に身を包みます。多くの女性たちはこの日に合わせて流行のクバヤを作ります。そのため、ガルンガン前は街の仕立て屋さんは大忙しとなります。
前日から準備した沢山の供物を家寺に供え、祈りをささげた後、村のお寺、仕事場のお寺、水利組合(スバック)のお寺など関係する多くのお寺にお供え物をもち、参拝に行きます。

多くのお寺に参拝して、家に帰ってきたら、近所から友人や親せきが遊びに来ます。ラワールやサテなど自慢の手料理でお客さんをもてなし、世間話に花が咲きます。

翌日は、マニスガルンガン。この日は、親戚や友人を訪ねともに祈りを捧げる日とされていますが、この日も朝からラワールやサテ尽くしです。こうして、ガルンガンの行事が行われていきます。

ガルンガンから数えて10日目がクニンガンという日になります。クニンガンの正午に神々や祖先霊は天上界に帰ってしまうので、午前中に、家寺や村のお寺などに参拝に行きます。
このクニンガンで、ガルンガンの一連の行事は終了となります。

ちなみに、ガルンガンの祝日は210日周期のウク暦に沿って行われます。そのため、ガルンガンは必ず水曜日、クニンガンは必ず土曜日に行われます。

ガルンガンの日の観光について

バリ島の人にとっては大切で、楽しいガルンガンですが、観光客の方には「お店が休みだったらどうしよう」「観光できないかも?」と不安になりますよね。そこで、ガルンガン当日の観光地の様子についてご説明します。

南部エリア
クタ、スミニャック、ヌサドゥア、ジンバランなどの南部エリアのホテル、レストラン、スパなどは、ガルンガンがあっても全く関係なく、普段通り営業しています。
というのは、これら南部エリアで働く人は、ジャワ島やロンボク島などから出稼ぎに来ている人が多く、彼らはイスラム教徒なので、ガルンガンは全く関係ないのです。これら南部エリアに滞在、観光される場合ガルンガンは全く意識されなくても大丈夫です。
ウブドエリア
ウブドエリアで働く人の多くは、ヒンドゥー教を信仰するバリ人です。また、カランガッサムやクルンクン、シガラジャなど遠方から働きに来ている人も多いので、プナンパハン、ガルンガン、マニスガルンガンと3日間田舎に帰ったり、お休みを取る人が多くいます。大きなホテル、レストラン、スパ、コンビニはスタッフのシフトなどを工夫し、営業していますが、地元向けの食堂(ワルン)や小さなスパ、お土産物屋さん、カフェなどこの3日間お休みとなるところが多いです。
また、ロスメンなど小さなお宿は、宿泊できないという事はありませんが、お祭り優先なので、掃除などのサービスが提供されない場合もあります。
その代り、ガルンガンのお祭りはしっかり行われるので、バリ島の宗教行事を体験したいと言う方は、ウブドエリアに滞在、観光されるといいでしょう。
寺院の観光
もともと、観光客は寺院の奥庭まで入って観光する事は出来ないので、ガルンガンのために、寺院の観光ができないという事はありません。ただし、寺院によっては、大規模なお祈りなどをするため、ヒンドゥー教徒以外立入禁止となる所もありますので、事前に確認しておくといいでしょう。
また、ガルンガン当日の寺院は綺麗な飾り付けがされ、多くの人々が参拝に来ますので、観光するには良い時期だともいえます。

ガルンガンを楽しもう

ガルンガンの楽しみ方は、ペンジョールが立ち並び、民族衣装を身に付けた人々が綺麗に飾り付けられたお寺に参拝に行く、普段とは違った街並みを楽しんむことです。絶好のシャッターチャンスとばかり、写真を撮りまくる観光客も沢山います。

しかし一歩踏み込んで、お寺に参拝に行ったり、各家庭のお祭り料理を楽しもうとしたら、観光客だけでは難しいです。どうしても、バリ人の友人が必要になるでしょう。

例えば、小さなホテルのスタッフやオーナーにお願いして、あるいはツアーのガイドさんにお願いして実家のガルンガンに招待してもらってはいかがでしょうか?
バリ人は、外国のお客様がバリの宗教行事に参加する事を大変喜びます。自分たちの文化を理解してくれるのがうれしいのでしょう。

もちろん、宗教行事ですので、ちゃんとマナーを守り、バリ島の宗教を尊重する事が必要です。そうすれば、バリ島の文化、宗教をしっかり体験する事ができると思います。

ガルンガンの為の一連の儀式

先ほど、ガルンガンのための行事は、ガルンガンの前日、プナンバハンから始まると書きましたが、実際の儀式はもっと早くから始まっています。ただ、一般の家庭では事前の儀式はあまり盛大にやらないので、観光客の目に触れる事はないでしょう。 こちらでは、その一連の儀式についてご紹介します。

スギアン・ジャワ(Hari Sugian jawa)
ガルンガン前週の木曜日で、バリ島全体がバリ島外の力から守られるための儀式が行われる日です。
スギアン・バリ(Hari Sugian Bali)
ガルンガン前週の金曜日で、自らの体を清める日です。
翌日の土曜日には「ドドル」と言う伝統的なお菓子を作ります。
ハリ・プニェクバン(Hari Penyekeban)
ガルンガンの週の日曜日。この日は邪悪な力がガルンガンの儀式の邪魔をし易い日と言われ、人々は邪悪な力に打ち勝つため瞑想を行う日とされています。
この日にもち米を発酵させた「タペ」というお菓子を作ります。
ハリ・プニャジャーン(Hari Penyajaan)
ガルンガン前々日(月曜日)。
お供え用のお菓子を作り、ペンジョールを作り始める日とされています。
プナンパハン(Hari Panampahan)
ガルンガンの前日(火曜日)
善と悪の力の違いを理解するために必要な力を手に入れるための儀式が行われる日。
ブタやニワトリを生贄に捧げ、この日までにペンジョールを家の前に立てます。
ガルンガン(Hari Raya Galungan)
ガルンガン当日(水曜日)
マニス・ガルンガン(Manis Galungan)
ガルンガン翌日(木曜日)
親せきや友人宅を訪れ、ともに神々に祈りを捧げ、お互いの罪を許し合う日
クニンガン(Hari Raya Kuningan)
ガルンガン翌週の土曜日
午前中に心の平和と静寂のために祈りを捧げる日。
この日の正午に神々と祖先霊、自然霊は天界に帰っていきます。
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