グヌンルバー寺院（Pura Gunung Lebah)は、ウブドの西、チャンプアン橋のたもとにある小さな寺院です。

他の寺院に比べ、それほど有名ではありませんが、この寺院はウブド発祥の地と言われ、たいへん由緒正しい寺院です。
また、寺院のある場所はチュリッ川とウォス川が交わる場所で、スピリチュアルなウブドの中でも一段とパワーが強いパワースポットとして近年、観光客の人気が上がってきています。

このグヌンルバー寺院は、8世紀にジャワ島の高僧ルシ・マルカンデヤが霊峰アグン山詣でに行く途中この地に立ち寄り、二つの川が交わるパワーが強い場所で、瞑想をし、寺院を建立したのが始まりと言われています。
その後、ルシ・マルカンデヤはアグン山を目指し旅立ちますが、その弟子の一部はこの地にとどまり村を作りました。
そのさい、渓谷の周囲が薬草の宝庫だと知り、この地を「薬草」と言う意味の「ウバド」と名付けました。それが、今のウブドという地名の始まりだそうです。

ウブド周辺には、数多くの寺院がありますが、その寺院のお祭り（オダラン）の時、寺院のご神体は必ずこのグヌンルバー寺院にお参りに来ます。
そのことから、このグヌンルバー寺院がウブドの中で最も大切な寺院であることが分かるでしょう。